天童織田の里歴史館(天童市立旧東村山郡役所資料館)

企画展

企画展「新種命名 カクレトミヨ ーその生態と保全活動ー」

期間:2024年4月20日〜2024年6月23日

 今年度第1回の企画展として『新種命名 カクレトミヨ ―その生態と保全活動―』を別紙のように開催いたします。イバラトミヨは、山形県内を含む冷水域に分布し、雄が巣を作る等、特徴的な生態で知られる小型の淡水魚です。このうち天童市と東根市に生息している『イバラトミヨ特殊型』が新種と確認され、令和3年に標準和名『カクレトミヨ』と命名されました。この『カクレトミヨ』は、繁殖期である春になると、雄が巣を作り、それに雌が卵を産み、その卵がふ化するまで雄が世話をするという珍しい魚です。『カクレトミヨ』が生息するためには、年間をとおして水温が摂氏12℃前後の流れが緩やかで、水草があり、かつ、水量が一定している清流でなければならないため、現在は絶滅の危機に瀕しており、環境省レッドリスト絶滅危惧ⅠA類に指定されており、その生態を含め、学術的にも極めて貴重な魚です。その生息域である成生地域では、『カクレトミヨ』の生息地の保護活動に対する地域住民の関心と熱意が高く、年間をとおして保存会の活動が活発に行われているため、その生息条件が保たれており、昭和61年4月1日、天童市高木地区ひょうたん池と高木川の一部が、山形県の指定天然記念物に指定されました。また、平成26年には高木イバラトミヨ保存会の環境保全活動が公に認められて、山形県より「環境やまがた大賞功労賞」、環境省より「水大気環境局長賞」、翌年には同省より「環境大臣賞」を受賞しています。この企画展では、数々の写真パネルの展示等により『カクレトミヨ』の生態とともに、成生地域の保存会の方々のこれまでの地道で長年にわたる保全活動についても紹介しております。みなさまのご来館を心よりお待ち申し上げます。また、5月25日(土)の10時から、天童市文化財保護審議会委員である 武田 隆吉 氏 によるギャラリートーク(要入館料)も予定しております。申込は当館へ事前に電話をお願いします。

令和6年度 年間ポスター 1

期間:2024年4月1日〜2025年3月31日

令和6年度のポスターは「天童市地域おこし協力隊」の長瀬亮さんよりドローンを使って撮影していただいた本館の迫力ある画像を使わせていただきました。

令和6年度 年間ポスター 2

期間:2024年4月1日〜2025年3月31日

令和6年度は5回の企画展と2回のミニ企画展を開催いたします。皆様のご来館をお待ち申し上げます。